しばらくのあいだ、ここではマンガの話をしてないんですが、ここ一年死ぬほど読んでます。ちょうど去年の夏に、よしながふみの『西洋骨董洋菓子店』を全巻買いして以来少女マンガに転じていて、ぼくの部屋の小さい本棚が一つ少女マンガ(および女性作家作品)専用になってます。
アフタヌーン作家ばりに画力に馬力がある作家もいるんですが、少年誌と比べても作画にウェイトを置いていないというか、作画全体に求められてる水準は、やはりというか少女マンガのほうが低いんですが、その分作品としてのクオリティが高い。やっぱしネーム(セリフとかモノローグとか)が少ないほうがマンガは必然的に面白くなるんですなあ。
そこのところ、くらもちふさこのマンガは天才的で、いろんなタイプの感動を端的なかたちにしていて素直に感動します。
魅力的なキャラクタや汎用性の高い設定を発想して、エンターテイメントにまで洗練させていくのが少年マンガなら、日常の発見とか、人から受けた傷とか、自分が突き止めた一つの完成された感動を作品の中に織り込んでいくのが少女マンガであると思います。その点で、オトコが思っているより少女マンガの敷居というのは高くなく、むしろ似たような回路で創作している男性というのは多い気がします。ぼくがそうなのかもしれないと自覚しているからなんですが。
- 2008/08/19(火) 16:07:45|
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相原コージ 赤塚不二夫 朝倉世界一 浅美裕子 あずまきよひこ 安達哲 吾妻ひでお 安孫子三和
新井秀樹 荒木比呂彦 安野モヨコ
いがらしみきお 板垣恵介 一色登希彦 一色まこと 伊藤潤二 伊藤誠 いとうみきお 伊藤理佐
井上三太 岩明均
魚戸おさむ 臼井儀人 うすた京介 内田春菊 羽海野チカ 楳図かずお 浦沢直樹 漆原友紀
衛藤ヒロユキ 榎本俊二
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ガモウひろし 唐沢なをき
木田康明 北道正幸 鬼頭莫宏 キユ(STRIPEだけ) 王欣太
窪之内英策 久保ミツロウ 熊倉裕一 くらもちふさこ 黒田硫黄
業田良家 こうの史代 こなみかなた 小林まこと
西条真二 西原理恵子 さくらももこ 佐々木倫子 貞本義之 さだやす圭
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吉田秋生 吉田戦車 よしながふみ よしもとよしとも
羅川真里茂 ラズウェル細木
・読後数分の読書報告
冬目景のストーリーテリングは、すごくレベルが高い。
美大出だからデッサンがどうの、絵に個性があってそれが話とリンクして、とか、
絵柄に全然関係のないところが、十分凄い。(冬目氏の絵もカラーも凄く好きだけど)
どうして違うグループの人間同士を、ああやって連結させられて、
その上できれいな配列のドラマを作れるんだろうか。
「羊のうた」では背徳の匂いを消さずに、片恋慕を全て完結させたし、
「イエスタデイをうたって」では、とことんギシギシした恋愛を綴っている。
劇中に出てくる「恐怖のバスケットケース」といい、「人並み以上」以上に
映画を観ていたり文章を読んでいたりはするんだろうな、と思うのだけれど。
しかしあの人、結構言語感覚も鋭い。胸打たれるセリフは多くはなくて、
むしろそういうのは視覚表現に霞んじゃっているんだけど、
語彙や表記の崩しに鋭さを感じる。ちゃんと発話者の心情を把握して、
その上で表記を決定しているなあと感心する。
- 2007/09/22(土) 21:58:39|
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新井英樹の「ザ・ワールド・イズ・マイン」1・2巻を買う。読む。
こんな露悪的な芸術は初めてだ。
新井英樹という人間が放つ攻撃には、恐らく一生敵わない。
魅力的過ぎ、破壊力があり過ぎ、力があり過ぎる。
敗北感ごと楽しめる漫画なんて生まれて初めて読んだ。
- 2007/02/15(木) 22:26:18|
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週刊モーニングにて敬愛する榎本俊二の連載を見る。
少し前に載った作品で、すごく共感できるものがあった。
「缶をゴミ箱に投げ入れようとして外れてしまった。そのせいで
生まれるはずではなかった気流が生まれ、ほこりが立ったり
直進するはずだった電波・電磁波がゆがんでしまったりする」というネタ。
人間こうして、気付かないところで因作して生きていて、
何の前触れも無い不幸なんてその皺寄せなのかな、と思ったものだ高校のころ。
だからって「せめてその失敗をフォローする動きだけして責任を回避する」
ていうのはどうかと思うけどね。でもやるね。
- 2006/08/26(土) 23:47:10|
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安永知澄さんの「やさしいからだ」の三巻を買った。
一、二巻を読んでぶちのめされたあの感覚。
このクオリティは、世界観は、才覚は尋常なものじゃない。
ぞくぞくする。こういうものをつくってしまえるひとがいるんだ。
憧れる。俺もなんか書かなくちゃ。気持ちの良い焦り。
- 2005/12/07(水) 22:05:44|
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